天理大学附属天理図書館所蔵の信長記、いわゆる「信長公記 天理本」の
若き信長を描く首巻部分を、初めて現代語訳して刊行!
古い形態を留めた信長記といわれる天理本。尾張時代の若き信長の活躍を描くその首巻には、桶狭間合戦の前に酒宴が開かれた話、大高城の南にも手勢が配置された話など、知られている信長公記には書かれていない話がたくさん載っています。
そこでこの天理本の首巻の翻刻(愛知県史資料編14)を掲載し、それを初めて現代語に訳しました。併せて最新の研究結果を反映した訳者による注釈をのせ、さらに桶狭間合戦の謎を解く今までにない新説など、徹底した信長公記の読み込みから導き出された概説を掲載しており、一般の方から研究者までが読んでいただける本としました。